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ブログ19

ヒラメ体験放流   

大きくなって帰ってきてね!

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ヒラメの体験放流を行いました。

ヒラメの放流は松江市から益田市までの漁港や砂浜で行っています。

小学生や園児など、毎年たくさんの参加者が「大きくなって帰ってきてね!」と願いを込めて海にヒラメを放流しています。

ある場所では、漁師さんからスイカもふるまわれました。

カブトムシでもそこまで食べねーよ、ってくらいきれいに食べていました。

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ヒラメ放流 

      

       

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   陸上水槽からトラックの水槽へ   漁港まで運搬して放流します 

 
 
ヒラメの放流を行いました。

当初の予定では、7月上旬頃に放流の予定をしていましたが、例年より成長が早く、水槽が手狭になってきたため、一部を5月末に放流することにしました。

放流時の平均全長は11.5cm。 島根県では15cm程度まで育てて放流するので、まだまだ小さいです。

とはいえ、他県での放流サイズは60〜80mm程度が主流なので、島根の放流ヒラメがいかに大きいかということが解ってもらえると思います。

ヒラメを大きく育てるには、長期飼育による歩留りの悪化、餌代、電気代等経費の増加など、様々なリスクを伴います。

しかし、大きく健康な魚を放流したいと願う漁業者の要望に応えるため、これからも市町村、漁協と協力してヒラメの中間育成をしていこうと思います。

本格的な放流が始まるのは、7月からの予定です。

暑いですが、がんばっていきましょう。

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ヒラメの中間育成開始

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放流用ヒラメの中間育成が始まります。

松江、出雲、大田、浜田、益田にそれぞれヒラメの飼育施設があり、西ノ島栽培センターからトラックで輸送をしています。

トラックで運ぶヒラメの数は、多いときでおよそ10万尾以上にもなります。

写真1では、栽培センター内の水槽からフィッシュポンプ(魚を吸い込む掃除機のようなもの)で、魚を吸い出しているところです。

水槽の底で黒く見えているのは全てヒラメです。

水槽内では足でヒラメを踏まないよう注意しながら歩かなくてはなりません。

水槽から吸い出されたヒラメは、一度カゴに詰めてからトラックの水槽に収容します。

トラックの水槽に収容した後は、フェリーに乗って海を渡り、各地の中間育成施設に運ばれます。

輸送作業後も大事に飼育し、現在45mmのヒラメは、7月上旬に約150mmで放流予定です。

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※中間育成とは、栽培センターとは別の施設に種苗を移して育てることですが、便宜的に使っている言葉であり、やっていることは栽培センターの種苗育成となんら変わりません。


イルカウォッチング

 

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アワビ調査が終わり、帰ってくると、漁港内でイルカが泳いでいるのを船頭が見つけました。

船頭が指さす方を見てみると、海面に背びれを立てて1匹のイルカが泳いでいます。

体長は3m位、大きな背びれと、白くなった体のキズからハナゴンドウだとわかりました。

船のエンジンを切ると、ハナゴンドウは興味を示したのか近くによってきて船の周りを泳いでいました。

せっかくウエットスーツを着ているのだからと、マスクだけつけて、海へドボン !

水中で見るとやはり大きく見えますね。

しばらくは私の周りを泳いでいましたが、興味を無くすと見えなくなってしまいました。

水深の浅い漁港での発見だったので、ストランディング(座礁)の心配をしましたが、遊泳に異常が無かったので安心しました。

後になって、ハナゴンドウがあらわれる数日前から漁港内にアジの群が来遊していたことがわかりました。

もしかしたら、この群を追っているうちに狭い漁港内に迷い込んでしまったのかもしれません。

海に潜るといろいろな動物に会うことができますが、大きな動物を見た時は特にテンションが上がりますね!

鯨類のウォッチングツアーなどは、太平洋側の都道県では観光産業として人気がありますが、日本海側ではあまり盛んに行われていません。

しかし、江戸時代には浜田で捕鯨が行われていた記録が残っていますし、大社湾や、本土-隠岐連絡船では、よくイルカを見ることができます。

是非、みなさんも日本海のイルカを探してみてくださいね。

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アワビ調査

 

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知夫村近海で、アワビの放流と潜水調査を行いました。

島根県水産振興協会では、水温が低い冬の時期にアワビの放流を行っています。

冬季の日本海は、強い季節風の影響で荒れることが多く、水温も低いのですが、アワビは低水温を好むので、放流後の環境に適応しやすいことや、穏やかで暖かい夏期の海に比べ、害敵生物が少なく、活動が不活発なため、放流直後のアワビが食害にあいにくいからです。

放流の翌日に潜水調査をしたところ、うまく岩場の隙間に隠れるアワビを確認することができました。

また、大きなアワビも見つけることができたので、アワビの成長には適した海域であるといえます。

今後は放流アワビの追跡と、生息環境の確認のため潜水を行い、より多くの放流アワビが生き残り、放流効果を上げることができるよう調査を行っていきます。

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